世界のツボクサ料理・食文化まとめ
日本では化粧品の成分として知られるツボクサ。でもアジアの広い地域では、ずっと昔から“ふつうに食べる緑の葉”でした。このページは、世界のツボクサ料理を一望する地図です。気になる国の食べ方は、それぞれの記事へどうぞ。
コスメより先に“野菜”だった
ツボクサ(Centella asiatica)と聞くと、いまや「CICA(シカ)」というスキンケア成分を思い浮かべる人が多いでしょう。 けれど本来この植物は、薬箱ではなく台所にある食材でした。 セリ科の柔らかい葉は、南アジア・東南アジアの湿った土地でよく育ち、 人々はそれをサラダにし、ジュースにし、生のまま噛んできました。 植物そのものの姿はCICA(ツボクサ)とは何かで、 地域ごとの呼び名は呼び名の違いで整理しています。
アジアの食べ方マップ
ひとくちに「食べる」といっても、国によってスタイルはかなり違います。まずは全体像を表で見てみましょう。
| 地域 | 呼び名 | 代表的な食べ方 |
|---|---|---|
| スリランカ | gotu kola(ゴツコラ) | 刻んでココナッツと和えるサラダ「サンボル」 |
| ベトナム | rau má(ラウマー) | すりつぶして砂糖を加えるジュース |
| タイ | bua bok(ブアボック) | 生野菜の盛り合わせ・ジュース |
| マレーシア・インドネシア | pegaga(ペガガ) | 生野菜サラダ「ウラム」 |
| インド | mandukaparni(マンドゥーカパルニ) | チャツネ・葉物おかず・薬膳 |
食べ方の3つのスタイル
地域はさまざまでも、食べ方はおおまかに3つに分けられます。
- 刻んで和えるサラダ系──スリランカのゴツコラ・サンボルや、マレーシアのウラムが代表。生の葉のさわやかさを生かします。
- 飲み物にする系──ベトナムのラウマー・ジュースや、乾燥葉を使うツボクサ茶。液体にして日常的に取り入れます。
- 生葉をそのまま・混ぜる系──サラダやスムージーとして、他の野菜や果物と一緒に。
香りと味のイメージ
ツボクサはセリ科らしい、ややほろ苦く青々しい風味。パクチーやセリに近い“緑の香り”で、 ライムやココナッツ、砂糖と合わせると食べやすくなります。栄養面はツボクサの栄養と“食べる”意味で解説します。
“食べる”に注目した研究
化粧品成分としてだけでなく、食品・飲料としてのツボクサに注目した研究も出ています。 食品応用や抗酸化の観点からまとめたレビューなどが報告されていますが[1]、 研究の規模はまだ限られており、「食べれば必ず体にこう働く」と断定できる段階ではありません。 ここでは食文化・栄養・楽しみ方として紹介します。
もっと深掘りするなら
このカテゴリでは、各国の料理から栽培まで、テーマ別に詳しく掘り下げています。
- 安全に食べるための下ごしらえはツボクサを食べるときの安全と下ごしらえ
- 薬膳・健康茶の文化はアジアの薬膳・健康茶とツボクサ
- ヨガ・アーユルヴェーダとの結びつきはヨガ・瞑想とツボクサ
- 自分で育てて食べたい人は家庭で育てて食べるツボクサ
まとめ
- ツボクサはコスメ成分である以前に“食べる野草”で、南・東南アジア〜インドで広く食べられてきた。
- 食べ方は「サラダ系」「飲み物系」「生葉そのまま系」の3スタイルに大別できる。
- 食品としての研究もあるが規模は限られ、ここでは食文化・栄養として楽しむ視点で紹介する。
出典・参考文献
本記事の記述は、以下の一次情報(原著論文・公的資料等)にもとづきます。
- Hashim P, et al. Centella asiatica in food and beverage applications and its potential antioxidant and neuroprotective effect. Int Food Res J. 2011;18(4):1215-1222. https://www.ifrj.upm.edu.my/18%20%2804%29%202011/%281%29IFRJ-2011-013.pdf