ラウマー(rau má)──ベトナムのツボクサジュース
ベトナムのカフェや道端で見かける、鮮やかな緑色のジュース「rau má(ラウマー)」。ツボクサの葉をミキサーにかけただけの、素朴で青々しい飲み物です。暑い季節の“体を冷ます一杯”として、世代を超えて愛されてきました。
ベトナムの“緑のクールダウン”
ベトナムでツボクサ(Centella asiatica)はrau má(ラウマー)と呼ばれ、 とりわけジュース(nước rau má)として親しまれています。 深い緑色の見た目と、セリのような青い香りが特徴で、道端の屋台からおしゃれなカフェまで、 どこでも手に入る国民的ドリンクです。世界各地の食べ方は世界のツボクサ料理まとめで、 地域ごとの呼び名は呼び名の違いで整理しています。
基本の作り方
家庭でも簡単に作れます。基本はミキサーがあれば十分です。
- ツボクサの葉(食用のもの)1〜2カップを流水でていねいに洗う。
- ミキサーに葉と水(1〜1.5カップ)を入れ、なめらかになるまで撹拌する。
- ザルや布で漉して、繊維を取り除く。
- 砂糖やはちみつを好みで加えて甘みを調える。
- 氷を入れたグラスに注ぎ、よく冷やしていただく。
生葉を使う前に
ジュースも生葉をそのまま使うため、洗浄と食材選びが大切です。 量の目安や注意点はツボクサを食べるときの安全と下ごしらえを参考にしてください。
アレンジと飲み方
- 豆乳・緑豆と合わせる──ベトナムでは緑豆(đậu xanh)とブレンドしたまろやかなバージョンも人気。
- ライムやミントを加える──青い風味がすっきりして飲みやすくなる。
- 甘さは控えめに──ツボクサ本来の風味を楽しむなら砂糖は少しずつ。
- 青々しさが強いと感じる人は、リンゴやパイナップルなど甘い果物を少し加えるとよい。生葉全般の取り入れ方はサラダ・スムージー入門も参考に。
なぜ夏に飲まれるのか
ベトナムの伝統的な考え方では、rau má は「体の火照りをやわらげる“涼性”の食べ物」とされ、 暑い季節や、汗をかいたあとのクールダウンとして飲まれてきました。 これは長い食文化のなかで培われた経験的・伝統的な位置づけです。 ツボクサの伝統利用の全体像は歴史と伝統利用で紹介しています。
まとめ
- rau má(ラウマー)は、ツボクサの葉をミキサーにかけて漉したベトナムのグリーンジュース。
- 基本は「洗う→撹拌→漉す→甘みを加える」だけ。緑豆やライムでアレンジも自在。
- 暑い季節の“クールダウン”として親しまれる、伝統的な飲み物文化。