ツボクサのその他の成分──フラボノイド・精油など
ツボクサといえばトリテルペンが主役ですが、それだけではありません。フラボノイドなどの抗酸化成分や精油も含まれ、食用ハーブとしても使われてきました。ここでは“脇役たち”に光を当てて、ツボクサの成分像を立体的にします。
トリテルペンだけではない
ツボクサ(Centella asiatica)の話では、4つのトリテルペンが主役として語られます。 ですが植物である以上、ツボクサはさまざまな成分の集合体です。総説でも、トリテルペン以外の成分群が含まれることが整理されています[1]。 全体像はツボクサ成分の総まとめもあわせてご覧ください。
フラボノイド(抗酸化)
ツボクサにはフラボノイドと呼ばれるポリフェノール系の成分が含まれます。 フラボノイドは植物に広く存在し、抗酸化の文脈で研究されることの多い成分群です。 ツボクサを食品・飲料に応用する研究でも、抗酸化に関わる成分として言及されています[2]。
抗酸化とは
抗酸化は、体内で生じる活性酸素などによる“サビつき”に対抗する働きの総称です。 植物由来のポリフェノールが研究される定番のテーマで、ツボクサもその文脈で調べられています。
精油・その他の成分
ツボクサには微量の精油(揮発性の芳香成分)や、糖・アミノ酸・ミネラルなどの一般的な植物成分も含まれます[1]。 これらは主役のトリテルペンほど注目されませんが、植物全体としての性質を形づくる要素です。
食用ハーブとしての側面
ツボクサは、東南アジアなどで古くから食用ハーブとして親しまれてきました。 サラダやスープ、飲料に使われ、こうした食利用の背景にも、ツボクサに含まれる多様な成分があります[2]。 呼び名や伝統利用については呼び名の違いの解説もあわせてどうぞ。
まとめ
- ツボクサはトリテルペンのほか、フラボノイドなどの抗酸化成分や精油も含む。
- 食用ハーブとしての利用の歴史も長い。
- 主役はトリテルペンだが、植物全体は多様な成分の集合体として理解すると正確です。
出典・参考文献
本記事の記述は、以下の一次情報(原著論文・公的資料等)にもとづきます。
- Sun B, Wu L, Wu Y, et al. Therapeutic Potential of Centella asiatica and Its Triterpenes: A Review. Front Pharmacol. 2020;11:568032. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7498642/
- Hashim P, et al. Centella asiatica in food and beverage applications and its potential antioxidant and neuroprotective effect. Int Food Res J. 2011;18(4):1215-1222. https://www.ifrj.upm.edu.my/18%20%2804%29%202011/%281%29IFRJ-2011-013.pdf