見分けようとしても、見分けられません
先に、いちばん大事なところを書きます。手元の容器や箱を見て、正規品かどうかを判断する方法はありません。
理由は2つあります。
ひとつは、偽物は見た目を似せるところから作られるからです。ロゴの形、箱の印刷、フィルムの巻き方。「ここが違うから偽物」という手がかりは、次のロットでは潰されます。偽物の見分け方をロゴの形で説明している記事は、書かれた翌月には古くなっています。
もうひとつは、同じ工場で作られた同じ製品でも、通ってきた道が違うことがあるからです。韓国で正規に売られたものを誰かが買い、日本に持ち込んで転売する。中身は同じでも、それは日本向けの正規のルートを通っていません。
だから確かめるべきは「これは本物か」ではなく、「これはどこを通ってきたか」のほうです。そしてそれは、買う前にしか決められません。
「偽物が多い」と言われる理由
インセルダムで検索すると「偽物」という語がよく出てきます。ただ、実際に偽物が出回っているという報道や、公式の注意喚起は見当たりません。この語がよく出るのは、店頭に並んでいない売り方だからだと思われます。
ドラッグストアに置いていない製品が、フリマサイトには並んでいる。この落差を見た人が「偽物では」と検索する。そういう流れです。つまり多くの場合、疑われているのは製品そのものではなく出品者のほうです。
そして、その疑いは的を外していません。偽物であってもなくても、公式モール以外の出品には正規のルートがないからです。
正規に買える場所は、実質ひとつです
| 場所 | 正規か | 中身 |
|---|---|---|
| 公式モール | ○ | 会員登録は無料。注文履歴が残り、返品・交換の窓口がある |
| 取り扱いのあるサロン | △ | 施術で試せます。製品そのものは公式モールで注文するのが確実です |
| ドラッグストア/バラエティショップ/百貨店 | × | 店頭に流通していません |
| Amazon/楽天/Yahoo!ショッピング | × | 出品はありますが、正規のルートではありません |
| メルカリ/ラクマ | × | 同上 |
| 「正規代理店」を名乗るネットショップ | × | その肩書きは会社から与えられていません |
ドラッグストアに置いていないのは、隠しているからではありません。会員を通して届ける売り方をしているからで、公式モールでは誰でも買えます。くわしくはどこで買えるかの記事に書きました。
「正規代理店」「公式代理店」を名乗る店について
検索していると、そう名乗るネットショップが出てきます。「RIMANの正規代理店」「RIMANの公式代理店」を名乗ることは、会員には認められていません。RIMANが代理店として公表している店もありません。
つまり、そう名乗っている時点で、無い肩書きを自分で付けているということになります。買う側にとっては、そこが手がかりになります。
→ 公式・正規という言葉が実際に何を指すのかは正規と公式の意味の記事にまとめました。
公式モール以外で買うと、何が無くなるか
「安いなら中身が同じでもいいのでは」と考える方もいると思います。
- 返品も交換もできません。肌に合わなかったときも、届いたものが壊れていたときも同じです。転売者との個人間のやりとりになります。
- どう保管されていたかがわかりません。化粧品は温度と光で変わります。夏の車の中に半日置かれていたかどうかは、見てもわかりません。
- いつ作られたものかわかりません。何年前のロットを在庫として抱えていたものか、確かめる手段がありません。
- 開けられていないという保証がありません。使用感を確かめるために一度開けた、中身を詰め替えた。それを否定する材料が手元にありません。偽物かどうか以前の問題として、ここが確かめられません。
1万円台の製品を数千円安く買って、これを全部引き受けるかどうか、という話になります。
韓国語の表示しかないものについて
フリマサイトで見かけるもののうち、箱も容器も韓国語だけ、というものがあります。これは並行輸入品です。
偽物とは限りません。韓国で正規に売られたものである可能性は十分にあります。ただ、日本で化粧品を人に売るには、日本語で全成分と、製造販売業者の名前を表示する決まりがあります。韓国語表示のものは、その決まりの外にあります。
実務的にいちばん困るのは、何かあったときの窓口が無いことです。日本の窓口は日本で正規に売られたものを見ています。韓国から個人が持ち込んだものについては、相談する先がありません。
Qoo10・SHEIN・海外通販に出ているもの
海外向けのショッピングサイトにも出品があります。これも扱いは同じで、日本向けの正規のルートではありません。
海外通販の場合、届くまでの経路がさらに長くなります。偽物かどうかを別にしても、どこで何日間どんな温度に置かれたかがまったくわからなくなります。化粧品は、この点で家電や雑貨とは事情が違います。
韓国では、偽物を番号で見分ける仕組みが動いています
韓国の公式モールには、製品ごとの固有のシリアル番号を入力すると、正規品か偽物かと、製造・流通の履歴が確認できる仕組みがあります。2023年4月、モールを開いたときに導入されたもので、業界で初めての取り組みだと報じられています。ネット上に出回る正規でない流通をなくすことが目的だと説明されています。
裏を返すと、番号を照会しないと正規品と偽物を区別できないと会社自身が考えている、ということでもあります。見た目で見分けようとするのは、やはり無理があります。
日本のモールには、いまのところ同じ確認画面は用意されていません。日本で買う場合は、注文履歴が残る公式モールで買うこと自体が、その代わりになります。
もう買ってしまった場合、確かめられること
手元にあるものが正規品かどうかは断定できませんが、確かめられることはあります。
| 見るところ | 何がわかるか |
|---|---|
| 箱か容器に日本語の全成分表示があるか | 無ければ、日本向けに流通したものではありません |
| 製造販売業者の名前が日本語で書かれているか | 同上。日本で売るときに必要な表示です |
| 自分の注文履歴が公式モールに残っているか | 残っていれば、正規のルートで買ったものです |
日本語の表示が無かった場合でも、それがただちに偽物だという意味ではありません。日本向けの製品ではない、というだけです。肌に異変が出たときの相談先が無い、という点だけは頭に置いてください。
→ 使っていて肌に合わないと感じたときの手順はこちらの記事に書きました。
よくある質問
インセルダムに偽物はありますか?
当サイトで偽物を確認したことはありませんし、公式からの注意喚起も見当たりません。ただ、公式モール以外の出品は実在していて、それらは正規のルートではありません。「偽物かどうか」より「正規のルートかどうか」で判断するほうが確実です。
偽物かどうかは、見た目で見分けられますか?
見分けられません。偽物は見た目を似せるところから作られますし、韓国で正規に売られた製品を転売しているものは、見た目も中身も同じです。判断できるのは買った経路のほうです。
箱やロゴのどこを見れば偽物とわかりますか?
見る場所はありません。印刷やフィルムの違いを手がかりにする方法は、次のロットで通用しなくなります。偽物の見分け方として意味があるのは、買う場所を選ぶことだけです。
Amazonや楽天のものは偽物ですか?
偽物と決まっているわけではありません。ただ、そこに正規の販売ルートはありません。返品も交換も受けられず、保管の状態も確かめられないので、当サイトではおすすめしていません。
Qoo10で安く売っているものはどうですか?
同じです。偽物かどうか以前に、日本向けの正規のルートを通っていません。海外から届く場合は、輸送と保管の条件も確かめられなくなります。
メルカリで新品未開封と書いてあれば安全ですか?
未開封かどうかは、届いてからでは確かめようがありません。加えて、開けたあとに肌に合わなかった場合の出口がありません。公式モールで初めて注文した商品なら、開けたあとでも返せます(条件はこちら)。
「正規代理店」と書いてあるショップは正規ですか?
いいえ。その肩書きを名乗ることは会員には認められておらず、RIMANが代理店として公表している店もありません。自分で名乗っているだけ、ということになります。
韓国語表示のものを買ってしまいました。使っても大丈夫ですか?
使ってよいかどうかを当サイトから申し上げることはできません。日本語の全成分表示が無いということは、何が入っているかを日本語で確かめられないということです。肌に不安がある方は、使う前にパッチテストをするか、日本向けの製品で買い直すことをおすすめします。
正規品を確実に買うにはどうすればいいですか?
公式モールで注文することです。会員登録は無料で、年会費もかかりません。買い方の手順はどこで買えるかの記事にまとめています。
偽物を避けるいちばん簡単な方法
公式モールで買うことです。注文履歴が残り、返品と交換の窓口があります。製品ごとの値段は一覧にまとめました。