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使い方

インセルダムの7days — 韓国で続く7日間を、参加者の記録から

2026-09-14 公開

韓国には、7日間、毎朝集まって顔に手をかける催しがあります。参加者は「7days」と呼び、2026年の夏には140期を超えました。このページでは、韓国の参加者がブログに書き残した記録をもとに、その7日間を順にたどります。

韓国で、ほぼ毎週はじまる七日間

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7日で、葉が一枚満ちる(模式図)

一日で色づくのは、葉の一片。七日かけて、一枚が満ちる。

韓国の7daysは、ほぼ毎週開かれていて、2026年の夏には140期を超えました。台湾、マレーシア、モンゴル、そして日本からも、学びに来る人がいます。

韓国で参加者を募集している人の投稿より(2026年2025年

韓国の参加者の中には、「7日間の整形プログラム」と呼ぶ人もいます。使うのは、化粧品です。そう呼ぶ人が思い浮かべているのは、表面のうるおいより、その下にある「肌の土台」のほうです。土台の話は、このあとの「肌の土台の話」で。

韓国の参加者の投稿より(2025年

韓国の一日 — 参加者の記録から

朝7時20分に集まり、昼すぎまで。7日間、毎朝この流れをくり返します。

  1. 7:20集合。1日目は、素顔の写真を正面と左右から
  2. ブースターを、流れ落ちるほど吹きかける
  3. セラムを点々と重ね、上からブースター
  4. 約1時間、なじむのを待つ
  5. クリームを、ヘラで厚くのせて、2時間以上
  6. 12:30ごろクリームをそっと取り、日焼け止めを塗って帰る
  7. 午後(韓国の参加者は)家で、残りの半分をもう一度

韓国の参加者・開催者の投稿より(2023〜2025年)

韓国のブログの投稿のキャプチャ。題は「インセルダム セブンデイズアカデミー 7日体験プログラムの初日」、2024年5月30日。「そのためには、4時間以上、5時間は確保しないといけない」と書かれた段落
時間割のもとにした、韓国の参加者の投稿(2024年)。題と本文の一部を切り出したものです。

もとにした投稿:韓国の参加者のブログ(2024年5月30日)

七日間の暦

韓国の参加者がブログに書き残した記録を、日ごとに並べました。

  1. 1日目 はじめの写真を撮る。

    素顔を、正面と左右から。この日の午前は、日本の1dayとほぼ同じ手順と量で進みます。

  2. 2日目 朝、指で触れてみる。

    つるつるしている。洗うと、まだいつもの顔。

  3. 3日目 ゆらぎやすいころ。

    赤くなる、つっぱる、と書く人が増えてくる日。

  4. 4日目 いちばん、迷う日。

    続けるか、休むかを決める日。

  5. 5日目 手が、手順を覚えるころ。

    皮がむけた、顔が腫れた、と書く人もいる。出た日は、使うのをやめる。

  6. 6日目 変化を、分かち合う。

    ほかの参加者と、肌の変化を見せ合う。

  7. 7日目 最後の写真。

    はじめの日の写真と並べて、7日間を見返す。

3日目と4日目のこと

いちばん迷う二日を、ひとりで迎えない。

韓国の参加者の記録を読むと、3日目、4日目ごろに「顔が赤くなる」「ほてる」「つっぱる」と書く人が少なくありません。出方には、大きな個人差があります。

厚く重ねて覆う日が続くと、肌はむれて、外から守る力(バリア)が弱まることがあります。皮膚科学の研究でも、そう報告されています。

覆うことと肌のゆらぎ:Zhai H, Maibach HI. 2002

だから、がまんはしません。赤み・かゆみ・ひりつきが出たら、その日は使うのをやめる。続けていれば落ち着く、という考え方はしません。判断がつかないときは、皮膚科へ。肌に合わないと感じたときの見方は、別の記事にまとめています。

日本から参加するツアーは、5名以上のグループで企画しています。やめると決めた日も、隣には同じ7日間を過ごしている人がいます。

教える側も、同じ7日間をくぐってきました。写真は、mina先生の7日間です。私たちのチームで教えている韓国の先生で、RIMANの愛用者のあいだでは塗り方の上手さで知られています。その先生にも、反応が出た日がありました。最後の日の顔は、3枚目の写真です。

はじめの日の写真。白い壁の前で、素顔の女性が正面を向いている
反応が出た日の写真。顔に製品がのってつやがあり、頬に赤みがある
最後の日の写真。髪をまとめた女性が、少し横を向いてほほえんでいる
mina先生の7日間の記録です。反応の出方は人によって大きく違い、出ない人もいます。出たときにやめる目安は、体験会の事前のご説明でお話しします。

肌の土台の話

化粧品でうるおいが届くのは、肌のいちばん外側にある角質層まで(下の断面図)。1dayでも、毎日の手入れでも、そこは変わりません。角質層の厚さは約0.02mm。食品用ラップ2枚ほどの、うすい膜です。

肌の断面(模式図)

うるおいが届くのは、ここまで角質細胞脂質角質層約0.02mm表皮真皮ab

上から、角質層・表皮・真皮。毎日の手入れでうるおいが届くのは、いちばん上の角質層まで。

  • aコラーゲンをつくる細胞(線維芽細胞)
  • bコラーゲン

厚さの比は実際とは異なります

ふだんの使い方は、ブースターを数回、セラムを数滴。体験会や7daysでは、同じ製品のボトル半分ほどを、何時間もかけて重ねていきます。量も、待つ時間も、まるで違います。

そこへ、重ねて、覆って、待つ。クリームで覆うと、うるおいが逃げずに、角質層が水分で満たされていきます。家で数分で済ませる手入れとの違いは、この待つ時間にあります。

インセルダムのこのラインの名前は、ダーマトロジー(皮膚科学)。分類は、化粧品です。

ブースターのボトルの寄り。縦に Dermatology Booster の文字と、ツボクサの葉
ボトルには、縦にDermatologyの文字。日本では「ICD ダーマ ファースト パッケージ」(ブースターとセラムの組)の1本です。

ここから先は化粧品を離れて、角質層の下にある「肌の土台」の話をします。韓国のスキンケアの流れ、薬草としてのツボクサ、皮膚の研究の順に紹介します。

i韓国のスキンケアは、皮膚科に近づいている

韓国ではここ数年、皮膚科のスキンブースター(日本では「肌育注射」と呼ばれるもの)で使われてきた成分や考え方が、家で使う化粧品にも取り入れられています。現地の美容誌は、この流れを「施術の民主化」と呼びました。

ii十年で、一割。

肌のハリを支えているのは、真皮にあるコラーゲンの網です。その網をつくり、直しているのが、線維芽細胞という細胞です。

皮膚のコラーゲンは、大人になると年に約1%ずつ減っていくと報告されています。10年で、およそ1割減る計算です。

年を重ねた肌では、コラーゲンの網があちこちで切れ、そこにつかまっていた線維芽細胞がしぼんでしまいます。しぼんだ細胞は、コラーゲンをますますつくらなくなる。この悪循環が、皮膚科学の研究で示されています。

角質層表皮真皮若いころいま年月・紫外線密で、ぴんと張るまばらで、ゆるむ
年とともに、コラーゲンの網はまばらに(模式図)。上から角質層・表皮・真皮。茶色の網がコラーゲン、緑が線維芽細胞です。

網をほどくのは、年月だけではありません。肌の老化を外から進めるいちばん大きな原因は、日差しの紫外線だと考えられています(光老化)。年による老化と光老化には、共通するしくみが多いことも分かってきました。

iii薬草としての、ツボクサ

ツボクサは、インドの伝統医学アーユルヴェーダで長く使われてきた薬草です。傷ついたトラが体をこすりつけたという言い伝えから、「タイガーグラス」とも呼ばれます。

その草は、いまでは研究の対象にもなっています。ツボクサに含まれる成分(アシアチコシドなど)を、培養した線維芽細胞に与えると、コラーゲンをつくる量が増えたという研究が、1990年代から報告されています。

iv細胞どうしの、小包

角質層は、大きな成分がなじみにくい、細かな壁のようなつくりです。そこで韓国のスキンケアでは、成分を、人がつくった小さな袋(リポソーム)で包んで、角質層のすみずみまでなじませる工夫が広く取り入れられています。

リポソームは、人が成分を包むためにつくる袋です。もうひとつ、細胞が自分で出している袋があります。

いま韓国で注目されているのは、エクソソームです。まず、私たちの体の中で起きていることから。植物からとった袋の話は、そのあとで。

細胞は、自分でつくったごく小さな袋に中身を詰めて、まわりの細胞へ送り出しています。これがエクソソーム。中身の入った、小さな小包のようなものです。大きさは1万分の1mmほど。髪の毛の太さの、およそ1,000分の1です。

中に入っているのは、細胞そのものではありません。入っているのは分子です。短いRNA、たんぱく質、あぶら(脂質)など。袋の大きさは細胞のおよそ150分の1で、細胞は入りようがありません。

袋の中身は、細胞ではなく分子(模式図)左下は、袋を送り出す細胞。右上は、その縁から離れていく袋のひとつを、約150倍に大きくしたところです。

123拡大(約150倍)膜(あぶら)細胞約0.015mm袋(エクソソーム)約0.0001mm細胞のおよそ150分の1*ツボクサの袋で、はたらきまで確かめられてはいません

細胞は、あぶらでできた膜の袋に中身を詰めて、外へ送り出します。入っているのは分子で、細胞そのものではありません。

  • 1短いRNA。設計図の写しに貼りつく、ごく短いもの
  • 2たんぱく質
  • 3あぶら(脂質)など

模式図です。細胞の縁の小さな袋は、見やすいように実際より大きく描いています。ツボクサの袋に短いRNAが入っていたという報告はあります(査読前の論文)。それが線維芽細胞のコラーゲンに関わるかは、まだ確かめられていません。

受け取る細胞は、この小包をまるごと取り込みます。その中で膜がとけ合って口が開き、中身が細胞の中に出ます(外側の膜で直接とけ合うこともあります)。そのあと、細胞の中で何が起きるのか。

細胞の中には、たんぱく質の設計図があります。原本は、核の中のDNA。細胞は必要なときに原本から写しをとり(mRNA)、その写しを読んで、コラーゲンなどのたんぱく質をつくります。

コラーゲンに関わる写しには、たとえば「つくれ」と伝えるものと、つくりすぎないよう「止めろ」と伝えるものがあります。「止めろ」の写しからは、コラーゲンづくりにブレーキをかける「止める役」がつくられます。

届いた短いRNAは、写しに付箋のように貼りつきます。貼りつく相手は、文字の並びが合った写しだけ。貼られた写しは読まれにくくなり、やがて片づけられます。

短いRNAが「止めろ」の写しに貼りつくと、「止める役」がへって、ブレーキがゆるみます。そのぶん、コラーゲンをつくる量がふえます。「つくれ」の写しに貼りつけば、逆にへります。

ケールの汁からとった袋を、培養した線維芽細胞に与えた研究では、この流れが報告されています。袋の中の短いRNAが「止める役」を減らし、コラーゲンがふえました(2025年)。

ふえても、へっても、変わるのは量です。核の中の原本は、そのまま。書き換わりません。

袋が届いたあと、細胞の中で起きること(模式図)1は細胞の入口、2は細胞の中です。

1袋が、細胞に取り込まれて開く細胞の膜細胞の中ア 近づくイ 包みこむウ 中で開く外側の膜で、直接とけ合うこともあります中身が、細胞の中へ2たとえば、コラーゲンの写しでは短いRNA一般のしくみ(ツボクサでの例ではありません)原本(DNA)は、書き換わりません。変わるのは、写し(mRNA)の読まれ方短いRNAが届く前「つくれ」の写し「止めろ」の写し読まれる読まれる止める役ブレーキコラーゲンのもと短いRNAが「止めろ」の写しに貼りつくと「つくれ」の写し「止めろ」の写し読まれる読まれにくい止める役が、へるブレーキがゆるむコラーゲンのもとが、ふえるツボクサの袋に短いRNAが入っていたという報告はあります(査読前の論文)。それが線維芽細胞のコラーゲンに関わるかは、まだ確かめられていません3培養した細胞での結果(次の図)
  • 2貼りつく相手は、文字の並びが合った写しだけです。

植物の細胞も、よく似た袋をもっています。膜でできていて、中に分子が入っているところは同じです。ただし動物のものと同じでき方かどうかは確かめられていないので、研究では「エクソソーム様小胞」と呼び分けます。韓国では、植物などからとったこの小包を使うスキンケアが増えています。ツボクサからとった袋では、たんぱく質や、抗酸化のもと(ポリフェノール)が見つかっています。短いRNAが入っていたという報告もあります(査読前の論文)。それが線維芽細胞のコラーゲンに関わるかは、まだ確かめられていません。

ここからが、ツボクサの袋です。ツボクサを培養してとった袋を、培養した線維芽細胞に与えると、細胞がつくったコラーゲンのもと(I型プロコラーゲン)が増えた、という研究があります(2025年)。2026年には別の研究チームが、市場で買ったツボクサの葉から袋を取り出しました。あらかじめ人の線維芽細胞に与えてから、紫外線を当てました。袋を与えずに紫外線だけを当てた細胞を1とすると、I型コラーゲンの量は約1.6倍でした。

どちらも、お皿の上で育てた細胞に、袋を直接与えた実験です。肌に塗った袋が角質層を越えて真皮まで届くかどうかは、調べていません。そしてどちらも、袋の中のどの成分がはたらいたのかまでは調べていません。届いたあと細胞の中で何が起きたのか、その道すじは、まだ調べられている途中です。

ツボクサの袋を与えた、2つの研究(模式図)前の図の3のつづきです。網は、細胞がつくったコラーゲンです。

3培養した細胞で、コラーゲンがどうなったか与えなかったとき袋を与えたとき2025年 コラーゲンのもとが、ふえた足された分2026年 先に与えてから、紫外線紫外線紫外線1約1.6倍I型コラーゲンの量(与えなかったときを1として)培養した細胞での研究です
  • 3培養した線維芽細胞にツボクサの袋を与えた研究では、与えなかった細胞にくらべて、コラーゲンのもと(I型プロコラーゲン)が増えた(2025年)。あらかじめ袋を与えてから紫外線を当てた研究では、袋を与えずに紫外線だけを当てた細胞を1とすると、I型コラーゲンの量は約1.6倍だった(2026年)

どちらも、お皿の上の細胞に袋を直接与えた実験です。肌に塗った袋が真皮まで届くかどうかと、袋の中のどの成分がはたらいたのかは、調べていません。

十年で一割、ほどけていく網。
網をつくる細胞に、薬草からの小包。
その研究が、始まっている。

紹介した研究は、いずれも培養した細胞でのものです。インセルダムや体験会の効果を調べたものではありません。

この話の出典

  • 角質層の厚さ:Sandby-Møller J, et al. 2003
  • 覆うことと角質層の水分:Zhai H, Maibach HI. 2001
  • 真皮のコラーゲンの減少:Shuster S, et al. 1975/Shuster S. 2020
  • 年による老化と光老化:Fisher GJ, et al. 2002
  • 線維芽細胞の悪循環:Fisher GJ, et al. 2008
  • ツボクサの成分と線維芽細胞(培養した細胞の研究):Bonté F, et al. 1994
  • 大きな成分と角質層:Bos JD, Meinardi MM. 2000
  • エクソソーム:Kalluri R, LeBleu VS. 2020
  • 短いRNAと設計図の写し:Jonas S, Izaurralde E. 2015
  • ケールの小胞とコラーゲン(培養した細胞の研究):Hsu P, et al. 2025
  • ツボクサの小胞の短いRNA(査読前の論文):Kim MH, et al. 2023
  • ツボクサの小胞とコラーゲンのもと(培養した細胞の研究・企業の研究者による):Chang TM, et al. 2025
  • ツボクサの葉の小胞と線維芽細胞(培養した細胞の研究):Barlian A, et al. 2026
  • 韓国の潮流:ELLE Korea 2025年12月、Allure Korea 2025年12月、Beautynury 2026年7月

覚えて帰る人も、伝える人も

韓国の7日間には、いろいろな理由で人が集まります。自分の顔のために来る人。やり方を覚えて、家で続けるために来る人。お店のお客さまにしてあげるために来る人。現地では、案内する人が、ひとりひとりの塗り方を直していきます。

7日間のうち3〜4日だけ通って、残りは家で続ける人もいます。短い体験で手順を覚えて、あとは自分で時間を見つけて続ける人も。韓国では、美容室やエステの店主が、お店で体験の場を開いている例もあります。

家に帰って、ひとりでやるのは難しい。やっぱり、一緒のときがうまくいきます。

韓国のブログの投稿のキャプチャ。題は「インセルダム SGMグループ 天安本店 セブンデイズアカデミー後記」、2023年4月17日。「家に帰って一人でやるのは簡単ではなかった。何でも一緒にやるときがうまくいく」と書かれた段落
韓国で7daysに参加した店長の投稿より(2023年)。題と本文の一部を切り出したものです。

もとにした投稿:韓国の店長のブログ(2023年4月17日)

よくある質問

7daysの途中で肌がゆらいだら、どうしますか。

赤み・かゆみ・ひりつきが出たら、その日は使うのをやめます。続けていれば落ち着く、という考え方はしません。判断がつかないときは、皮膚科にご相談ください。

1dayと7daysは、何が違いますか。

日本の1day体験会の手順と量は、韓国の7日間の1日目の朝とほぼ同じです。7daysは、それを7日間、毎朝くり返します。韓国の参加者は、午後に家で残りの半分をもう一度塗ります。

日本から参加できますか。

韓国の7日間に、日本からグループで参加するツアーを企画しています。5名以上のグループで、おひとりでもご相談いただけます。内容と日程は、決まりしだいご案内します。

日本から参加するには

韓国の7日間に、日本からグループで参加するツアーを企画しています。5名以上のグループで(おひとりでも、ご相談ください)。内容と日程は、決まりしだいご案内します。

7日間の1日目の朝とほぼ同じ手順と量は、日本の1day体験会で体験できます。4時間、使う製品はこちらで用意します。

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