肌悩み別

エイジングサインの基礎とコラーゲンの話

年齢を重ねると現れる、しわ・たるみ・ハリの低下といった「エイジングサイン」。その多くは、肌の奥のコラーゲンの変化と、長年の紫外線が関わっています。仕組みを知ることが、落ち着いたケアの第一歩です。

エイジングサインとは

エイジングサインは、加齢にともなって肌に現れる変化の総称です。しわ、たるみ、ハリや弾力の低下、乾燥しやすさ、シミやくすみなどが含まれます。これらは一つの原因で起こるのではなく、時間の経過による自然な変化と、紫外線などの外的要因が積み重なって生じます。避けられない部分もありますが、要因を知れば「防げる部分」も見えてきます。

「自然老化」と「光老化」

肌の老化は、大きく二つに分けて考えられます。一つは、年齢とともに誰にでも起こる「自然老化(加齢による変化)」。もう一つが、紫外線を長年浴びることで進む「光老化」です。実は、見た目のエイジングサインの多くは、この光老化の影響が大きいと考えられています。だからこそ、紫外線対策は最も重要なエイジングケアと言えます。

ポイント

「年だから仕方ない」と思われがちな変化の多くに、紫外線が関わっています。裏を返せば、日々の紫外線対策は将来の肌への大きな投資になります。

コラーゲンとハリの土台

ハリや弾力を支えているのは、肌の奥(真皮)にあるコラーゲンの繊維と、それをつくる線維芽細胞です。加齢や紫外線でコラーゲンが減ったり質が変わったりすると、肌を押し返す力が弱まり、しわやたるみとして現れます。コラーゲンとハリのより詳しい仕組みはしわ・ハリの基礎で解説しています。

日常でできる考え方

土台は、①紫外線対策、②保湿、③摩擦などの刺激を減らすこと。この地味な積み重ねが、光老化を抑えるうえで最も理にかなっています。成分の観点でハリを考える場合は、まずCICA成分の総まとめで全体像を確認しておくと、次の研究の話が理解しやすくなります。

コラーゲン研究の位置づけ

ツボクサ成分とコラーゲンの関係については、基礎研究が知られています。ヒトの細胞を用いた試験(in vitro)で、ツボクサ由来のアシアチン酸・マデカッシン酸・アシアチコシドがコラーゲンI型の合成に影響を与えたとする報告[1]や、ツボクサとその三萜(トリテルペン)成分の作用を幅広く整理したレビュー[2]があります。

これらは主に培養細胞・動物レベルの基礎研究で、コラーゲンをめぐる仕組みに、ツボクサ成分がどう関わりうるかを調べた段階です。作用の整理はコラーゲンとハリのセクションを参照してください。

出典・参考文献

本記事の記述は、以下の一次情報(原著論文・公的資料等)にもとづきます。

  1. Bonté F, Dumas M, Chaudagne C, Meybeck A. Influence of asiatic acid, madecassic acid, and asiaticoside on human collagen I synthesis. Planta Med. 1994;60(2):133-135. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8202564/
  2. Sun B, Wu L, Wu Y, et al. Therapeutic Potential of Centella asiatica and Its Triterpenes: A Review. Front Pharmacol. 2020;11:568032. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7498642/