肌悩み別

妊娠中・授乳中のCICA(ツボクサ)は大丈夫?

「妊娠中や授乳中でも、CICA(ツボクサ)の化粧品を使って大丈夫?」——これはとてもよく聞かれる不安です。結論を急がず、まず「外から塗る化粧品」と「口から摂る食用・サプリ」を分けて考えるところから整理していきましょう。

よくある不安

妊娠中・授乳中は、いつも使っている化粧品や食べもの・ハーブについて「本当に今のままで平気なのかな」と気になりやすい時期です。CICA(ツボクサ、Centella asiatica)についても、「肌にやさしいと聞くけれど、この時期でも同じように考えていいの?」という声が多く寄せられます。まずは全体像を、CICAとは何かの基礎もあわせて落ち着いて見ていきましょう。

外用(化粧品)と経口(食用・サプリ)は分けて考える

大切なのは、同じ「ツボクサ」でも使い方によって前提がまったく違う、という点です。化粧品として肌に塗る「外用」と、お茶・料理・サプリメントとして口から摂る「経口」は、体への入り方も量もまるで異なります。一般的に、肌に塗った成分がどれだけ体内に入るかは、口から摂る場合とは別に考える必要があります。

ポイント

「化粧品として塗ること」と「食べる・飲む・サプリで摂ること」は別の話。ひとまとめに「良い/悪い」と判断せず、自分がどの使い方をしようとしているのかを分けて考えるのが第一歩です。

公的資料での留意点の整理

ツボクサについては、欧州医薬品庁(EMA)などの公的機関が、伝統的な利用や研究をふまえた資料を公開しています。こうした資料のなかでは、妊娠中・授乳中の使用について「十分なデータがそろっていない場合には推奨されない」といった形で、慎重な留意点が整理されています[1]

これは「危険だと確定した」という意味ではなく、「この集団を対象にした十分な安全性データが確立していないため、確認できないことは勧めない」という、公的資料に共通する慎重な姿勢によるものです。逆に言えば、こうした整理があること自体が、自己判断でどんどん進めるより一度立ち止まる価値がある、というサインでもあります。より広い安全性の考え方はCICAの安全性・使用上の注意もあわせてご覧ください。

不安なときの向き合い方

この時期の判断で何より確実なのは、「一人で決めない」ことです。体調や体質、飲んでいる薬、経過は人それぞれで、一般論だけでは線を引けません。

大切なお願い

妊娠中・授乳中・治療中の方は、CICA(ツボクサ)に限らず、化粧品・食用・サプリの使用を自己判断で決めず、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。本記事は一般的な情報提供であり、個別の可否を判断するものではありません。

「使ってよいか不安なものがある」と伝えるだけでも、専門家はあなたの状況に合わせて答えてくれます。心配な気持ちは、そのまま相談のきっかけにして大丈夫です。

出典・参考文献

本記事の記述は、以下の一次情報(原著論文・公的資料等)にもとづきます。

  1. European Medicines Agency (EMA). Assessment report on Centella asiatica (L.) Urb., herba. EMA/HMPC/489142/2020. https://www.ema.europa.eu/en/documents/herbal-report/assessment-report-centella-asiatica-l-urb-herba-revision-1_en.pdf